アンナチュラル “赤い金魚“ってなに?

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大好評で見事なスタートを切ったドラマ「アンナチュラル」。まさに多くの視聴者の期待通り、いや期待以上の満足度をもたらしています。
その練りに練られたストーリーのなかで、フォレスト葬儀社の木林と解剖医の中堂が、何やら怪しいやりとりをしていたシーンを覚えていらっしゃるでしょうか。
そこで交わされた言葉「赤い金魚」とは、一体何を指すのでしょうか。検証していきたいと思います。
フォレスト葬儀社・木林と解剖医・中堂のやり取りをおさらい
では、1話の中での気になるシーンを再度おさらいしてみたいと思います。
そのシーンとは、
木林:「今より忙しくなると、課外活動に差し支えますね」
中堂:「遺体が集まるという点ではいい」
木林:「今月は出ませんでした、赤い金魚」
ここで、中堂の過去の解剖のシーンがワンカット入る。(スーツ姿の男性複数名立ち会い)
中堂:「引き続き頼む」そしてここで中堂から木林へ金の授与
木林:「遺体が集まるといえば、東央医大。このところ多いみたいですよ、死人が」
というシーンです。
「赤い金魚」「課外活動」とは何を指すのか?
では「赤い金魚」そして「課外活動」とは何を指すのでしょうか。
おそらく木林と中堂の間にだけ通じる、隠語かなにかだと思われ、現時点では推測することしかできませんが、その「赤い金魚」「課外活動」が意味するであろうものの可能性をあげていきたいと思います。
1、赤い金魚=未解明の死因の症状、課外活動=自らの研究の追求
まずは過去に解剖した件で、その当時まだ解明できなかった死因があり、その症状が「赤い金魚」に似た湿疹かなにかで、そういう遺体が搬入されたら、再度解剖してその症例について確認したい、という可能性が第一にあげられると思います。
そしてその死因を解明できれば、自身の研究のブラッシュアップができる、そして自分の救いたい人が救える、というさらにそのうえの目的もあるのかもしれません。
2、赤い金魚=生まれつきのアザか、火傷などの痕、課外活動=個人的な人探し、もしくは事件の犯人捜し
自分のプライベートな人脈の中で行方不明の方がいる、もしくは何か自分が関わった事件のなかで、そこに関係した人物もしくは犯人を捜している、そしてそのかたが亡くなる可能性がある、そのため搬入される死体を逐一チェックしている、という可能性も考えられます。
しかしこの場合だと過去の解剖のシーンとの関連が難しくなります。
3、赤い金魚=未解明の死因の症状、課外活動=ある事件の真相追求
個人的にはこの可能性が一番高いと思われます。過去の解剖シーンにはスーツ姿の男性が複数名立ち会っていました。
つまり立ち会っていたのは警察で、遺体は事件死の可能性があり、その死因究明のための解剖だったことが伺えます。
そしてその当時の解剖は大きな禍根を残すものであり、中堂は今も独自でその死因究明にあたっている、のではないでしょうか。そして、もしかしたらその事件こそ、ミコトの過去と関係しているのかもしれません。
以上、「赤い金魚」についていろいろと検証してきましたが、いかがでしたでしょうか。中堂は、1話のラストで「クソまみれな世の中」という言葉も発しています。
つまり過去の事件により社会への不信感を強く持っているということなのかもしれません。ミコトの敵は「不条理な死」でした。
では、中堂の敵は何なのでしょうか?そのあたりも「赤い金魚」に大きく関わっていそうな気がします。さて、真相やいかに?