アンナチュラル 4話 ブラック企業VS法医学!過労死の責任

石原さとみ出演ドラマ

今回の案件は責任の所在を証明するための解剖であり、そういう意味でも死因究明は重要なのだな、ということがよくわかる回でした。

そしてとうとう中堂の過去の事件の情報開示も始まり、ますます面白くなってきた「アンナチュラル」。第4話の感想を述べていきたいと思います。

とにかく保険には入っておこう!

これを言ったらおしまいではあるのですが、今回の事件で一番の肝は実はここなのではないか、と思います。ズバリ、“小さなお子さんのいる家庭ならなおさら、保険には必ず入っておこう!”です。

あんな幼子ふたりいて、バイクの任意保険も切れており、生命保険にも入っていない。あまりにも佐野家は無防備でした。

経済的に厳しいのはわかるのですが、探せば安価な掛け捨ての保険もありますし、やはり保険は入っておくべきです。子どもの幸せを願うならなおさら。

いいご両親ではありますが、いつなんどき命を落とすかわかりません。やはり備えあれば憂いなし。夏代さんのような弁護士に出会えて、本当にラッキーでした。

誰がために働く?

サブタイトルの“誰がために働く”は特に日本社会の重要な命題のような気がします。大企業での過労死や過労による自殺が横行するこの社会で、人は何のために、誰のために働いているのでしょう。

佐野は間違いなく家族を養うために働いていたし、工場長は家族そして従業員のために働いていた。ミコトは生きるために働く、と即答していましたが、働き過ぎて死んでしまっては本末転倒です。

そして過去が明るみになってきた中堂は、何のために働いているのでしょうか。亡くなった恋人の死因究明のため、でしょうか。労働力不足が叫ばれている昨今、この問いは今後大きくなっていくことでしょう。

なかったことにする社会への警鐘

そしてもう一つ、大きな問題提起がありました。それは佐野の息子・タスクの言葉「なかったことにされる」社会です。

不祥事そして上記のような過労死などの問題は、往々にして“なかったことにされる”つまり隠蔽されることがほとんどです。そんな社会に子どもたち次世代はどう希望を持てばいいのでしょうか。

隠蔽体質はどこの世界にもはびこっていますが、この第4話の場合では、人ひとり亡くなってからしか、明るみにならない違法な労働環境。こうした社会の状況はどう打破していけばよいのでしょうか。

 

あまりにも提起された問題が大きすぎて、途方に暮れてしまうものの、この4話では、ドラマならでは、工場長や工場の従業員が皆総出で佐野さんの死因究明に協力する、というカタルシスシーンを用意してくれていました。

実際はこんなことはあり得ないとは思いますが、その優しいファンタジーに涙が出ました。そういう温かい社会でありたいものです。

考える契機を常に与えてくれるドラマ「アンナチュラル」。次回はどんな問いを投げかけてくれるのでしょうか。

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