隣の家族は青く見える最終回 コーポラティブハウスの皆の未来に幸あれ!

隣の家族は青く見える

「隣の家族は青く見える」もとうとう終わってしまいました。大器と奈々に赤ちゃんが!という安易なハッピーエンドにせず、愛あるリアルを描ききった製作者サイドに拍手を送りたいと思います。

ではそんな最終回を振り返ってみたいと思います。

いい人だらけの五十嵐家

あんなに妻大好きを素直に公言できる大器と、いつも奈々の味方の温かい聡子。この五十嵐親子のようなひと、現実にはなかなかいません。でもいい意味で温かいファンタジーを最後まで見せてくれました。

こんな夫・姑がいたら…を体現したようなふたり。このふたりがいなかったらとっくに奈々は壊れていたかもしれません。そして奈々も!あんなに可愛らしくて、性格の良い妻、現実にはほとんどいないでしょう。

でもあれだけ人格の良い人間が集まった家族でさえ、乗り越えるのが困難なほど、妊活というものは厳しいものなのですね。

それにしても毒親や、嫁イビリ描写が多い昨今、良い方向のファンタジーを見せてくれて心底和みました。とても良い家族でした。

敏腕ネゴシエーター・朔

高校卒業認定試験に受かったのも凄いのですが、やはり朔の凄さは、人の懐に入るのが上手なところではないでしょうか。

とても柔軟で適度に人懐っこいあの才能。厳格を絵にかいたような渉の母親も見事懐柔した手腕は圧巻でした。どの年代のどんな背景の人にもニュートラルにうまく接することができる朔は本当に素晴らしいです。

最終回では大器の憔悴ぶりを見かねた朔が奈々を説得に行くのかな?と予想していましたが、きっと聡子ではなく朔でも、奈々の凝り固まった気持ちをほぐすことができたのではないかと想像します。

「大器さん、奈々ちゃんいないとダメだよ。帰ってあげない?」とか優しく上手に誘導してくれそうです。

唯一の苦言は亮司の存在

ただ一点、惜しい所があるとすれば、やはり亮司の存在です。ほとんどちひろの努力によって家庭の変化や危機を乗り越えたので、彼ひとり苦労なし。

子どものいる人生にシフトチェンジすることを押し切り、ちひろに在宅ワークに切り替えさせ、家事をさせ…。

ちひろが変化にうまく対応し、よくできた女性だったから良かったものの、もっと亮司自身もちひろばかりに押し付けず、諸々のことにもっとコミットすべきと思わずにはいられませんでした。

しかし現実はこうした、“家のことは女性に丸投げ”な男性の方が多いのでしょうね…。

 

コーポラティブハウスのそれぞれの家庭が、別れを選ぶことなく、未来予想図を変えつつ共生していく道を進んでいく姿を丁寧に描いたこのドラマ。多様性とパートナーの大切さを再認識させてくれる素敵なドラマでした。

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